メタンガスは、温室効果ガスとして一般的に知られているCO2の約28倍の温室効果があり、牛のゲップに含まれるメタンガスによる温室効果の影響は、世界全体で約4%もあると言われています。そればかりでなく、牛のゲップは乳肉生産のための飼料エネルギーの損失にもつながっています。
この課題を解決するため、内閣府のムーンショット型研究開発事業の目標5「2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出」を構成する8つの研究開発プロジェクトの中の一つ、「牛ルーメンマイクロバイオーム完全制御によるメタン80%削減に向けた新たな家畜生産システムの実現」において、牛からのメタンを削減するとともに、乳肉生産効率を向上させる研究開発が進められているところです。
今回の農業懇話会では、上記プロジェクトのプロジェクトマネージャーである北海道大学大学院農学研究院 小池聡 教授をお招きして、牛からのメタン産生を最小化する新しい飼養管理技術の開発コンセプト、プロジェクトの概略(①メタン抑制素材の探索、②低メタン牛に特徴的なルーメン細菌の特定、③ルーメン内に留置し発酵状況をリアルタイムで体外へ発信する新規デバイス(スマートピル)開発)と今後の展開を伺います。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
演題 | 持続的な乳肉生産にむけた牛からのメタン削減 ~消化管微生物制御によるメタン大幅削減への挑戦~ |
講師 | 北海道大学大学院農学研究院 教授 牛メタン削減プロジェクト プロジェクトマネージャー 小池 聡(こいけ さとし)氏 |
日時 | 令和6年12月25日(水)午後2時~4時 |
場所 | TKP新橋カンファレンスセンター カンファレンスルーム13B (入場無料) (東京都千代田区内幸町1丁目3番1号 幸ビルディング13階) 地下鉄都営三田線内幸町駅A5出口 徒歩1分 JR新橋駅 日比谷口 徒歩7分 東京メトロ 霞ケ関駅 C4出口 徒歩8分 *オンライン方式でも並行して配信します(定員: 対面50名、オンライン500名) |
主催 | 公益社団法人 大日本農会,一般財団法人 農林水産奨励会 |
公益社団法人 大日本農会
TEL 03-3584-6739 FAX 03-3528-8140
E-mail: kouenkai@dainihon-noukai.jp
氏名,所属先,電話番号をご連絡下さい。
※ オンライン参加の場合、参加申し込みは12月24日(火)12時(正午)締切となります。
↑ クリックするとリーフレットがダウンロードできます。